文化の交流を妨げる優越感
Word Reader より。ちょっと引用が長いですが。_(._.)_
たとえば、発展の著しい日本の携帯電話の話が出たとき、これは国別に事情が違うこともあって、特に神経を使う必要がある。すでに先進国の仲間入りをしているという意識を持つ台湾人の友達には、この話題は台湾が一歩後進を行っているという感じを与えてしまって、不愉快になっているのが、口には出さなくても、顔の表情で分かってしまう。
また、タイ人やインドネシア人の友達には、日本のテクノロジーの話題になったとき、だいたい日本の製品は小さくなりすぎて使いづらいという風に言われたり、日本人は働き過ぎで云々という方向に話が進んでいったりする。考えすぎかもしれないが、これも結局彼らの不快感の表れでないかと考えるが出来る。
そしてもう一つ、僕が無意識に優越感を持ってしまっていたのは、日本人の仕事の正確さ、早さである。イギリスはよく、キュー(列)を作る国だと言われるが、それはイギリス人のマナーの良さ、我慢強さを示している一方、イギリス人の仕事の非効率さの表れとも言うことが出来る。そこで、日本はどうだという話をイギリス人の友達にすると、とても怪訝な顔をされてしまったりする。日本がイギリスより優れているんだという風に話している感じがするからである。
WR1762文化の交流を妨げる優越感031217古賀
自分も、フランスでの非効率さには辟易することが多い。しかし、非効率であることは、効率とか便利さといったことを単に日本ほど重視していないだけであり、価値観の違いの表れともいえる。
自国(や自民族)に誇りを持ちつつ、優越感を持たない……これはとても難しい。しかし、違いを知ることによって寛容になれる。
「優越感を持って接していないか?」
このことをできるだけ忘れないようにしたいと改めて感じた。
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